暑い時期のみなさん必ず一度は食べるもの。
夏の定番そうめん!
部活から家に帰ると親が茹でてくれたり田舎で祖父母が用意してたりもしましたね。
夏バテ気味でも食べられるので本当に助かりますよね。
でもみなさんが食べていたのはそうめんではなく実はひやむぎかもしれませんよ!?
え?何が違うかですか?
では今回そうめんとひやむぎの違いについてお話しします。
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1 そうめんとは何か
そうめんは小麦粉、水、塩を練りあわせて生地を作ります。
その生地に植物性の油を塗りよりをかけながら職人の手により引き伸ばし細くしていきます。
その後、天日干しにし乾燥させできるものを手延べそうめんと言います。
また、生地を伸ばして作ることによりそうめんの断面は円形になっています。
2 ひやむぎとは何か
ひやむぎはそもそもうどんをさらに細く切ったものとされてました。
そのため製法はうどんと同様に小麦粉、水、塩を合わせた生地を切り作ります。
うどんより細く切ることから切り麦と呼ばれ、温めて食べるものを熱麦、冷たいものを冷麦と呼ぶようになりひやむぎの呼び名のみ残り定着しました。
また、生地を切って作ることによりひやむぎの断面は角形と言われています。
3 機械化による混合
ここまででなんとなく違うんだということはわかったと思いますが実は現在では製造の機械化が進み、多くの例外が生まれてきています。
例えば機械化により職人を使わず、よって伸ばさずに切ることにより作るそうめんもあります。
そのため植物油を使う必要がなくなり、ひやむぎとの違いがうやむやになってしまいました。
そこでJIS規格(日本農林規格)により、機械製法の乾麺に限りわかりやすく太さにより区分されることとなりました。
『感麺類品質表示基準』によると麺の直径が1.3mm未満をそうめん、1.3mm以上1.7mm未満がひやむぎ、1.7mm以上はうどんと区分されるようになりました。
ちなみにこの頃そうめんとひやむぎが一目で見分けがつくようにひやむぎにのみ色付きの麺が入れられるようになりました。
現在は飾りなどの意味合いでそうめんにも使われています。
4 徳島県の半田そうめん
ここで一つの例外を紹介します。
徳島県の200年以上の歴史がある半田そうめんは1.4mm~1.7mmと一般的なそうめんより太いのが特徴で独特のコシと味わいを持っています。
しかし2002年にJIS規格により伝統ある名前が変わらなければいけなくなりました。
生産者は伝統ある名前が変わってしまうことを阻止するため組合を設立し意見書を国へ提出しました。
その結果2004年にJIS規格が改正され手延べ製法の場合1.7mm未満はそうめんとひやむぎどちらの表記でも正しいこととなりました。
まとめ
伝統や法律などにより複雑になってしまったそうめんとひやむぎですが現在の認識では以下のようになります。
機械で量産されている乾麺は太さで区別されています。
手延べ製法の場合は1.7mm未満ならひやむぎ、そうめんどちらでも名乗れます。
生地を植物油を使わずに切って作るものはひやむぎ。
となりました。
いかがでしたか?
身近な食材にも色々な知らないことがあるんですね!
これからはひやむぎとそうめんを区別しながら食べるとまた食事が楽しくなるかもしれませんね!
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