みなさん!
突然ですがイワシは好きですか!!
昔から家庭でもお店でもおなじみの美味しくて栄養満点の魚ですよね!
そんなイワシですが実は知らないことがいっぱいある魚だって知っていましたか?
今回はこれからが旬のイワシについてお話しします!
目次
1 イワシってどんな魚?
古くは縄文時代から日本人に食べられていたイワシですがその種類は多く、世界中に何百種類といます。
日本でイワシと言うと主にマイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシの3種類をさします。
マイワシはよくお刺身やお寿司、焼き物に煮物と使われておりもっともなじみがあり黒い斑紋が体の側面に並んだのが特徴です。
カタクチイワシは主に加工品が多く、上アゴに比べて下アゴ小さく、片方しかクチが無いように見えたためカタクチイワシと呼ばれています。
ウルメイワシは目の表面に透明な膜があり、それが涙で潤んでいるように見えるので潤目イワシと呼ばれておりメザシや丸干しにされていることが多いです。
2 イワシはどうして魚へんに弱いなの?
イワシの漢字表記は魚へんに弱いと書きますね。
これはイワシと言う魚が水揚げされてからすぐに鱗が剥がれて弱ってしまうことから鰯と言う漢字になったとされています。
そのために昔はイワシ漁で水揚げされたイワシを食用で消費しきれないものは畑の肥料などにされていました。
また、イワシと呼ばれた由来は諸説ありますが漢字の成り立ちと同じく水から出すとすぐに弱って死んでしまう魚なので弱しからいわしとなったと言う説や、貴族が食べ無い魚なので卑しい魚で卑しからいわしになったとする説などがあります。
3 イワシの旬はいつなの?
イワシが最も脂が乗り美味しくなる時期は産卵前に餌をたくさん食べて太る秋から冬にかけてと言われています。
しかしそれとは別にイワシが美味しくなる時期があるんです!
それが入梅イワシなんです!
入梅イワシとは、関東地方が梅雨入りする6月頃に水揚げされるイワシの事です。
ではなぜ梅雨時期のイワシが美味しくなるのか?
それはちょうどこの頃にイワシの漁獲量日本一の千葉県銚子の沖合で千島海流(親潮)と日本海流(黒潮)がぶつかり合いイワシの餌であるプランクトンが豊富になる事により丸々と太って脂が乗ったイワシが水揚げされるからです。
4 体にも美味しいイワシ
島国である日本では古くからイワシは日本人にとって重要な蛋白源とされていました。
それは自然界からしても同じ事で海の米、あるいは海の牧草と呼ばれるほど生命の源となるほどの栄養源とされていました。
中でもイワシには不飽和脂肪酸であるEPAとDHAが豊富に含まれています。
EPAは中性脂肪を低下させる働きと動脈硬化や血栓を防ぐ作用がありDHAは脳や目の働きを良くすると言われています。
現代人に多い生活習慣病の予防に適した食材だと言えます。
5 なんでイワシは群れを作るの?
イワシと聞いてイメージするのは水族館でもおなじみの群れをなして泳ぐイワシの行動ですね。
では何故イワシが群れを作るかご存知でしょうか?
それは体が小さく大型の魚や鳥、海獣類などに狙われやすいイワシにとっては群れをなす事に利点が数多くあるからです。
つまりイワシに本能的に備わった防衛本能によるものと言えます。
- 群れる事により大きな魚に見せかけて外敵を追い払う。
- 数が多い事により外敵の攻撃のマトを絞らせない。
- 外敵に襲われても仲間のイワシを囮に助かることができる。
- オスやメスのイワシが相手となるイワシを探す時に効率よく探せる。
上記のように群れを作る利点をいくつかあげるとこのようになります。
自然界で生き抜くためにイワシが進化の過程で手に入れた知恵なんですね。
6 身近にいっぱいのイワシの加工品
鰯七度洗えば鯛の味と言うことわざがあります。
これは生臭いものも手間暇かける事により美味しくなると言うこととイワシの美味しさを伝えています。
他にも鰯の頭は鴨の味と言うことわざもあり、これほどまでにイワシの味わいは日本人に愛されています。
そのため日本ではイワシは様々な加工品になり全国でより身近に親しまれています。
千葉や湘南では生しらすやしらす干し、静岡では静岡おでんでおなじみの黒はんぺんに使われています。
また、煮干しの材料となるのが有名ですね。
その他にもスーパーなどでよく見かける干物やメザシ、つみれなどもイワシが原料です。
さらには海外でもアンチョビーやオイルサーディンなどで使われて和食だけではなくイタリアンやフレンチでも不可欠なものとなっています。
イワシは日本だけでなく世界で愛される食材なんですね。
ここまでイワシの加工品が多いのはイワシが生の状態だと痛むのが早く食べれなくなることから缶詰や練り物、酢漬けなどの加工方法が発展したとされています。
7 新鮮なイワシを選ぼう
イワシは鮮度が一番重要です。
イワシを購入するときは目が澄んでいて鱗が剥がれていないものを選んでください。
新鮮なイワシは見た目からキラキラとして綺麗です。
8 イワシを捌きましょう!
8-1 頭を落とす
まずは鱗を取り胸ビレから包丁を入れて頭を落とします。
8-2 内臓を取る
次にお腹をイワシに水平に肛門付近まで切り落とします。
内臓を取り出して中を水で洗い流します。
8-3 手開きで中骨を取る
頭側の断面から中骨に沿って親指をゆっくり滑らすようにして尻尾まで開きます。
同様に中骨の反対側も身から外して手開きの完成です。
8-4 腹骨を外す
お腹にくっついた腹骨を包丁ですくうようにして綺麗に取り除きます。
ここまでの下処理をするとどんな料理にもできますね!
9 美味しいイワシ料理
9-1 イワシのお造り
- 下処理したイワシから皮をゆっくりと剥がします。
- ボウルに3%の氷水を作りその中でイワシをよくすすぎ洗いをします。
- 二、三分すすぎ洗いをすると塩分で身が締まりイワシの余分な脂や汚れが取れてきます。
- 別にボウルに氷水を用意してイワシに残っている塩水や汚れを洗い流します。
- イワシの水分をよく拭き取り好みの切りつけをして生姜やネギなどお好みの薬味をつけて完成です!
氷水を使うなどの細かい下ごしらえをすることでイワシのお刺身は何倍も美味しくなります!
9-2 イワシの南蛮漬け
- 小ぶりなイワシを頭を落としてお腹の掃除まで行う。
- 水気を拭き取ったイワシを170度ほどの油でしっかりとカラッと揚げる。
- 油で揚げたイワシを温かいうちに南蛮地(醤油2:酢2:砂糖1)に漬ける。
- 刻んだ鷹の爪、薄くスライスした玉ねぎ、細く千切りにした人参をイワシと一緒に漬ける。
- 二、三時間冷蔵庫で落ち着かせると甘酸っぱくてさっぱりとした夏にぴったりの南蛮漬けの完成です!
お好みでレモンを入れたり酢を増やしても美味しいですよ!
9-3 イワシの梅煮
- 中骨まで取って開いたイワシを2尾用意します。
- 薄切りにした生姜、種を抜いた梅干し二個を水200cc、醤油20cc、みりん20cc、砂糖10gを広めの鍋に入れて火にかけます。
- 2のだし汁が沸いたら火を止めてイワシが重ならないように鍋に入れます。
- 落し蓋をして弱火で15分から20分ほど煮ます。
- イワシと梅干し、生姜をお皿に盛り付けたら完成です。
梅干しは好みの量であまりしょっぱく無い物がおすすめです。
9-4 イワシの明太焼き
- イワシを中骨を取るところまで捌く。
- イワシに薄く塩をふり10分ほど置いておきます。
- 塩をしたイワシで明太子を挟んでグリルでこんがりと焼きます。
- 焼きあがったらお皿え盛り付けてお好みでマヨネーズを添えて完成です!
塩をして置くことでイワシに味付けと臭みを抜く効果があります!
まとめ
いかがでしたか?
身近な魚のイワシですが意外と知らないことが多いですよね!
日本の食卓にとって無くてはならないだけでなく栄養満点で世界でも愛される魚だったんですね!
料理法も豊富なイワシをこれからは今まで以上に美味しく楽しく食べたいものですね!
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