意外と知らない!?なんでお団子?ススキにお芋も?秋のイベント!お月見の不思議!

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地球にもっとも近い天体『月』

昔からおとぎ話や神話などで関わりが深いですよね。

そんなお月様をみんなで眺めるのが秋のお月見です。

でもなんで秋にお月見をするのか知らないでいる人も多いはずです。

実はお月見と料理には思わぬ関係があるんです!

今回は知ってるようで知らないお月見についてお話しします。

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1 中秋の名月

お月見は旧暦で7月、8月、9月が暦の上の秋とされておりその真ん中の『中秋』8月15日に月に団子やススキをお供えする行事を中秋の名月と呼びます。

芋の収穫の時期であることから『芋名月』とも呼ばれてもいます。

また、暦の上で必ず中秋の名月の日が六曜の仏滅に当たることから仏滅名月とも言われます。

中秋の名月に月見をするようになった由来は諸説あります。

まずこの時期は月の高さや、空気の状態が良いことから月が美しく見える時期であると事いうことが一つ。

さらには中国の『中秋節』というお祭りが日本に伝わったとされたり、夏の作物の収穫後であるのと、間も無く米の収穫時期であることから農家の方が神様へ豊作の祈願と収穫の感謝をするために行われ始めたとも言われています。

また、月は欠けては満ちる様子から不死や生を司るものと言われており、昔から神聖なものとして信仰の対象とされていました。

2 お月見のお供え物

お月見と聞くとイメージするのは団子にススキではないですか?

もちろんそれらには意味合いがあり、それ以外にもお月見のお供え物があるんです。

2-1 月見団子

月と同様に丸い団子を月に見立てそれを口にすることで健康で長生きするとされていました。

月見団子は一年の満月の数だけお供えするとされておりで普通の年は12個、閏年は13個と数が変わります。

また、葬儀の時の団子を連想するためまん丸の団子はタブーとされており、必ず真ん中をくぼませたり楕円に作るとされています。

2-2 ススキ

ススキは稲穂に似ているところから収穫前の豊作を祈りお供えされたと言われています。

また、子孫繁栄や豊作を司る月の神様の依り代とされていました。

2-3 秋の七草

萩、桔梗、葛、撫子、おばな(ススキ)、女郎花、藤袴が秋の七草です。

秋の七草は春の七草と異なり目で見て楽しむものです。

他のお供えと共に飾るとされていますが、ススキだけ飾る場合が多いです。

2-4 里芋、芋類

秋は里芋を代表とする芋類の収穫時期で収穫物をお月様にお供えしていました。

そのため俳句などでも芋は秋を代表する季語とされています。

お月見と直接の関わりはありませんが東北地方では『芋煮会』という行事もあるほどです。

現在は芋類をお供えする代わりに団子を飾るのが一般的となりました。

2-5 ぶどう

丸い形から月に見立てられていました。

また、一房に数多く実ることから子孫繁栄や、つるがあるものは月と人々の繋がりが強くなると言われ縁起のいいものとされていました。

3 うさぎと月の話

お月見の時に思い出すのが『月の兎』の話。

月面の黒い影(海)がうさぎが餅つきをしているように見えることから語られるようになりましたがみなさんはこんな話を知っていますか?

 

昔、山でウサギとキツネ、サルの三匹が仲良く暮らしていました。

ある日、神様の帝釈天は三匹の善意の心を試すため山で行き倒れになり食べ物を求める老人として三匹の前に現れました。

三匹は心が優しく手分けをして老人のためにサルは木から果実を、キツネは川から魚を採ってきました。

しかしウサギはあちこち食べ物を探しましたが何も見つけることが出来ませんでした。

そのことをサルとキツネに責められ三匹の中でも特に優しいウサギは自分の無力さにとても落胆しました。

そこでうさぎはもう一度探してくるのでサルとキツネに火を焚いて待っていてくれるように頼みました。

戻ってきたウサギはまたしても何も見つけれませんでした。

そこでウサギはおじいさんに「私は何も見つけれませんでしたがあなたを助けることは出来ます!」

そう言い放つと「私を食べてください!」

と焚き火の中へ飛び込み死んでしまいました。

自分の命を相手のために捧げたのです

ウサギを責めて追い詰めた事をサルとキツネはとても後悔をし、帝釈天も深く心を痛めました。

そこで帝釈天はウサギの魂をうさぎが燃えた煙とともに月に送り、後世まで心の優しいウサギを伝えるためその姿を月に写したと言われています。

これは仏教の説話が伝わったものと言われていて中国や韓国にも同じような話があります。

うさぎが餅をつくのはうさぎが食べ物に困らないためや、おじいさんにあげるためなどと諸説ありますがここから派生したものと思われます。

『月の兎』にはこんな悲しい話があったんですね。

4 十五夜

『十五夜お月様』の歌でもあるように、中秋の名月=十五夜の印象がありますね。

十五夜とは月が全く見えない『新月』から次の『満月』までがおよそ15日であることから旧暦の毎月15日の夜のことを『十五夜』と呼ぶようになりました。

今は一般的に十五夜とは『中秋の名月』八月十五日を指す意味となりました。

また、十五夜といえばもちろん満月をイメージしますが実は必ずしも満月ではなく多少の前後をします。

これは月の満ち欠けの周期がちょうど十五日ではないことが原因です。

そのため、9月7日から10月8日までの間の満月が『中秋の名月』とされています。

5 後の名月(のちのめいげつ)

あまり知られていませんが、実はお月見は一回だけではないんです。

旧暦の9月13日のお月見で『十三夜』『後の名月』と呼ばれています。

また、栗や豆類が収穫できる時期なので栗名月豆名月とも言われます。

十五夜と合わせて二夜の月と言われており、本来どちらか一方だけをお祝いするのは片月見といい縁起が悪いものとされ嫌われていました。

まとめ

いかがでしたか?

お月見という行儀は食べ物とこんなに関わりがあったんですね!

よく耳にしていて解っているつもりでしたが知らないことの方が多かったりするんですね!

  • 中秋の名月は旧暦の八月十五日で芋名月と呼ばれる。
  • 食べ物の豊作や収穫を神様に感謝する『収穫祭』でもある。
  • お月見のお供え物は昔の人の神様への願いや想いがある。
  • 月のうさぎには悲しい説話がある。
  • 十五夜とは中秋の名月だけでなく月の周期を意味する場合があり十五夜が必ず満月ではない。
  • 十五夜と対となる十三夜の後の名月があり、二夜の月と言われ片方だけ祝うのは片月見といい縁起が悪い。

今年はお月見を昔の人々のように食べ物に感謝をしながらお酒を飲んだりしながら祝うのもいいかもしれませんね。

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