蒸し蒸しと暑い日が続きますね。
そんな時に食べたくなるのはやっぱりうなぎですよね!
でも何気なく食べてるうなぎが実はものすごい食材だってことは知られてませんよね?
そんなうなぎの不思議や凄さを紹介したいと思います。
スポンサーリンク1 うなぎとは?
日本で一般的にうなぎと言われてるのは「ニホンウナギ」のことを言います。
日本の川や湖のうなぎは、産卵期には海へ出てマリアナ海溝で産卵します。
そこで生まれたうなぎの稚魚は少しずつ成長し、「シラスウナギ」として日本に戻ってきます。
そのまま川や湖で育つものを天然。
その「シラスウナギ」を捕獲し、養鰻場で育てたものを養殖と区分します。
現在のところ、うなぎの完全養殖は成功していません。
2 天然と養殖
現在、日本で食用として売られているうなぎの99%以上が養殖のうなぎとされています。
天然ウナギはわずかに1%未満という数値です。
あまりに貴重過ぎるため2013年には環境省、2014年には国際自然保護連合から絶滅危惧種に指定されるほどです。
中でも1kgを超える大鰻は1%未満の天然ウナギの中のさらに1%ほどと言われ非常に高値で取引されています。
天然ウナギの味の特徴は、アスリートのように筋肉質で品のいい脂があり特有の泥っぽい香りがありそれらが季節によりへんかがあります。
養殖ウナギは身が柔らかく外れなく脂が乗って季節関係なく平均的です。
3 関東と関西
関東では鰻を捌くとき、背中から包丁を入れます。
これは、江戸の武士が腹から捌くのは切腹を彷彿とさせると嫌い背開きになったと言われています。
また、蒲焼きにする時にはまず下焼きをしてから蒸し器で蒸します。
そこからタレをつけながら本焼きをします。
そのため、ふっくらと柔らかく仕上がります。
関西では鰻はお腹から捌きます。
これは、大阪が商人の町で何事も「腹を割って話しましょう」という文化のためと言われています。
蒲焼きの調理法としては、関東と違いいわゆる直火焼きで仕上げます。
そのため、焼き上がりは皮はパリっとして身はこんがりと仕上がります。
この違いは、関東の鰻は泥の中に生息するため泥臭みが強いため蒸して調理したと言われています。
4 土用の丑の日
暦の節目の立春、立夏、立秋、立冬それぞれの約18日前までの期間の十二支で丑に当たる日を言いますがが、ここでは夏時期の土用の丑の日を指します。
土用の丑と聞くと鰻を思い出すと思いますが、元々は名前が「う」で始まるものを食べる習慣だったそうです。
ではなぜ鰻だけがこれほど有名な習慣になったのでしょう?
諸説ありますが、江戸時代に夏の間、旬な時期でない鰻が売れずに困った鰻屋が発電機「エレキテル」の発明で有名な平賀源内に知恵を借りたことが始まりです。
その際「土用の丑の日は鰻を食べよう」のような張り紙をしてそれが大ヒット!
そこから他の鰻屋も真似をした事がきっかけで広まったとされてます。
ちなみに数年おきに夏の土用の丑の日が二回ある時があります。
その時は「一の丑」「二の丑」と呼ばれます。
5 鰻の旬
土用の丑の日のイメージから夏が旬と思いがちですが、実際は晩秋から初冬にかけてとされています。
うなぎは冬になり水温が下がると活動をしなくなり、泥の中で冬眠をします。
そのため、冬眠をする前に冬眠中の栄養を蓄えるために餌をいっぱい食べます。
この頃の鰻は丸々と太りしっかり脂がのって美味しくなっています。
反対に春先の冬眠から覚めてまだ間も無い鰻はバサバサで美味しくありません。
まとめ
みんな大好き鰻。
定番な事からなるほどな事まで知れば知るほどうなぎの魅力に魅せられてしまいますよね!
天然は確かに数が減ってきていますが、養殖技術の進歩により今では一年中美味しい鰻が食べる事が出来ます。
食材やそれに関わる多くの人達により日本の食文化は守られています。
そんなことも思いながら皆さん!
これからも美味しい鰻を食べてくださいね!
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