みなさん!
最近和食を食べていますか?
家庭ではもちろん外でも和食を食べる機会が減ってきています。
それに伴い和食店でのマナーを知らない人も増えてきています。
今回はスマートな大人になるための和食のマナーの話です!
目次
1 和食ならではの基本的なマナー
会食や接待など和食店で食事をされるときに最低限おさえておきたい事ですね。
よく勘違いされがちなものもあるのでしっかりおさえておきましょう!
1-1 レディファーストは西洋のマナー
フレンチではまずは女性からが常識となっています。
ですが和食店では基本的に上座には男性が座り、料理や飲み物も男性から出されていきます。
1-2 手皿はよくない所作
汁気があり垂れそうな時などにやってしまいがちなのが手を下に添えて食べる手皿です。
一見丁寧と思いがちですが実は行儀の悪い所作です。
茶道具店などで販売されている懐紙を使うか、器を持ち上げて食べるのが好ましいです。
1-3 逆箸は逆に失礼!?
大皿料理を取り分ける時などに箸を逆にして取り分けるシーンなどをよく見かけます。
しかし手で掴んでいた部分で食材を触るのは衛生的にもマナーとしてもNGです。
取り分ける時は別に取り箸を使うか、相手に断りを入れて直箸で取り分ける方がいいですね。
1-4 箸は必ず箸置きに戻す
よく器の上に箸を置く場面を見かけますがこれは渡し箸といいやってしまいがちなマナー違反です。
食事の合間に箸を置く場合は箸置きに戻すのが基本です。
箸置きが無い場合はお盆の縁や箸袋などを使うと見た目にも綺麗です。
1-5 お椀の蓋は逆さに重ねない
和食の醍醐味でもあるお椀ですが漆塗りの器は十万円を超える高価なものもあります。
高級店では蓋の装飾や漆を傷つけないために蓋は逆さに重ねないでそのままの向きに戻すのがマナーです。
同様に小皿などの器も重ねたりせずに従業員に任せましょう。
2 嫌い箸
和食を食べる際にもっとも間違いがちなのが嫌い箸と呼ばれるのマナー違反です。
これらに気をつければ和食店でも恥ずかしくありませんね!
- ねぶり箸・・・箸先を舐める事
- 箸渡し・・・箸から箸でものを渡す事
- そら箸・・・箸で掴んだものを元に戻す事
- 二人箸・・・器の料理を二人同時に取る事
- 握り箸・・・箸を握りしめた持ち方
- 刺し箸・・・箸で料理を刺す事
- 指し箸・・・箸先を人に向ける事
- 立て箸・・・料理に箸を立てる事
- 迷い箸・・・料理の上で箸を迷わせる事
- 涙箸・・・箸から料理の汁を垂らす事
- 移り箸・・・料理を取りかけて違う料理を取る事
- 噛み箸・・・箸先を噛む事
- 重ね箸・・・同じ料理ばかりを食べ続ける事
- 探り箸・・・器の中の料理から好きなものだけを探る事
- 渡し箸・・・食事の途中で器の上に箸を渡して置く事
- 叩き箸・・・箸で器などを叩く事
- 寄せ箸・・・器を箸で寄せる事
- 違い箸・・・違う種類の箸を組み合わせて使う事
- かき箸・・・箸でかゆいところをかく事
- かきこみ箸・・・器に口をつけてかきこんで食べる事
3 意外にやりがちなマナー違反
これも箸使いと同じくやってしまいがちなものですので気をつけてスマートな所作を身につけましょう!
- 片手食い・・・左手を添えずに食べる事
- 犬食い・・・テーブルの器に口を近づけて食べる事
- 睨み食い・・・料理を食べている途中で次の料理を目で伺う事
- 畜生食い・・・料理を真ん中から食べていく事
- 袖越し・・・右にある料理を左手で寄せたりと反対の手で行う事
- 膳越し・・・お膳の向こう側にある料理を器を寄せずに直箸で食べる事
4 スマートに見せるために気をつける所作
カウンター席などでの食事の際などは特に他人の行動が目についたりするものです。
スマートな立ち振る舞いで自分も周りも気持ちの良い食事をしましょう!
- 口に食べ物があるまま喋る・・・見た目にも不快ですね。
- 食べかけの料理を器に戻す・・・不味かったと思われます
- 食事中に髪の毛などに触る・・・衛生的にもよく無いですね
- 料理を出されてもそのまま手をつけない・・・美味しいタイミングを逃してしまいお店にも失礼ですね
- 食事中にタバコを吸う・・・他の方に迷惑ですね
- 食事中に席を立つ・・・基本的にはNGですがどうしても中座する際は断りを入れてしましょう
- 香水をつけすぎる・・・料理の香りを台無しにします
- 他のお店の批判や比較を話す・・・あまり感じがよくありませんね
- 料理の知識をひけらかす・・・ほどほどにしないと他の方に迷惑です
5 和食の基本的な食べ進み方
基本的なマナーの後に気になるのは様々な料理の食べ方ですね。
ポイントとなる所作を抑えて丁寧でスマートな食べ方をしましょう。
5-1 前菜、先付け
盛り合わせや一品物などにより異なりますが、まずは盛り付けを崩さないように手前から箸をつけ始めて必ず一口サイズずつ口に運びましょう。
取り皿がある場合は取り皿を使い、小鉢なら器を手に取り箸をつけましょう。
5-2 椀
お椀は蓋を開ける際に蓋を斜めに傾けてしばらく持ち露を落とす露切りの所作を行います。
蓋は伏せずにお盆の右外に置きます。
まず出汁の香りを楽しみ出汁を一口飲み、それから食べ進みます。
出汁を飲むときに一緒に具材を食べないようにしましょう。
食べ終わったら蓋は元の状態に戻しましょう。
5-3 お造り
お造りはさっぱりとしたものから脂の乗った物へと食べ進むとスマートです。
あしらいの大根などは食べれるものは食べてしまいましょう。
また、山葵はお造りの上に乗せて食べるのがおすすめですがお醤油に入れても構いません。
食べるときはお醤油が垂れないように小皿を持つか懐紙を使いましょう。
5-4 焼き物
焼き魚は骨がある場合はとり除いた骨は器の端へ寄せましょう。
尾頭付きの場合は裏返すのはマナー違反です。
頭の方から尻尾の方へと上身を食べ進んでいき、上身を食べ終わったら中骨を外して下身を食べます。
骨を外す際は手で抑えても大丈夫です。
5-5 煮物
季節の野菜などの炊き合わせなどの煮物は小鉢で出されることが多いです。
蓋がある場合はお椀と同じように扱います。
食材が大きい場合は、小鉢の中で箸で一口大にしましょう。
煮物の出汁を飲んでいただいて大丈夫です。
箸を一度置き、両手で器を持ってお出汁は飲みましょう。
5-6 食事、止め椀
お酒を止めるという意味で止め椀と呼ばれる味噌汁を飲んで口を落ち着かします。
ここまでにお酒を終わらせお茶にするとスマートです。
それからご飯や香の物を食べていきますが、ご飯の上に香の物を乗せるのはマナー違反です。
6 お酒のマナー
和食店ではお酒を注ぐ時も注がれる時も緊張しますよね。
6-1 注ぎ方
徳利は注ぎ口を下にし、グラスに当たらないように注ぎます。
注ぎ口が無い場合は絵柄が上になるようにします。
ビールなどもラベルが上になるようにします。
この際、右手で持ち左手は下に添えます。
手のひらが上を向く注ぎ方はさかつぎと言いマナー違反です。
6-2 受け方
グラスを手に持ち反対の手を添えてお酌を受けます。
6-3 断り方
軽く会釈をしグラスに手をかけて断るのがスマートです。
軽く注いでもらい口をつけてそのまま置くのも方法です。
会食や接待の席でもお酒を断るのはマナー違反ではありませんので場面を壊さないようスマートな対応がしたいですね。
まとめ
いかがでしたか?
難しいマナーが多くて大変そうですがポイントを抑えると楽しい食事ができます。
和のマナーで一番大事なのは譲り合う心です。
食べ方だけでなく周りの気にかける姿はとても格好のいいものです。
自己主張を抑えて譲り合う姿勢は日本人の美徳として身につけたいものですね。
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