みなさん!
突然ですが箸について考えたことはありますか?
日本人なら毎日子供の頃から使っている箸ですがなんとなく使っている方がほとんどですよね?
橋には様々な種類があり持ち方も幼い頃から躾をされたりします。
中でも箸の使い方のマナーはきちんと覚えておかなければいけないことの一つです。
今回は箸のマナーについてお話しします。
スポンサーリンク1 箸の文化
日本人の食事には欠かせない箸ですが、その歴史は古く初めて箸が登場したのは紀元前の弥生時代とされています。
箸は日本以外にもアジア圏では広く使われており、特に中国と韓国は日本と同様に箸の文化が根付いています。
もともと日本人は手で食事をする民族で神事などの神聖な儀式の際は箸を使っていたとされています。
今のように一般に食事の時に箸を使うようになったのは聖徳太子が食事の際に箸を使うようになったのがきっかけと言われています。
箸という呼び名になった由来は諸説ありますが日本の木の棒の端を使うことからきているとされています。
2 箸の種類
一般に箸はお正月などに使う柳箸と漆などで加工された塗り箸、そしてコンビニや定食屋さんでおなじみの割り箸ですね。
最も高級で格式の高いものは柳箸とされ、お正月を始め行事の際によく使われています。
柳という素材がしなやかで丈夫なもので高価なことが理由です。
ではその次に位の高い箸ですが、それは意外にも割り箸なんです。
割り箸はその都度新しいものを使う使い捨てですね。
つまり毎回汚れのない清らかなものであることから位の高いものとされています。
塗り箸は今はプラスチックの安価なものから漆塗りの高価なものまでありますがいかに高価でも我橋の方が位が高いとされています。
そのほかにも現在は金属製のものや麺類専用、納豆専用なんて箸もあります。
中でも変わった形をしているのが利休箸です。
利休箸は両端が細くなっている箸で主にお祝い事などで使用されています。
昔、千利休が茶事の際に客人をもてなすため使っていたために利休箸と呼ばれています。
利休箸はお祝いの席などでは両口箸と呼ばれており、これは片方が人が使いもう片方は神様が使うと神人共食の考えからそう呼ばれております。
箸は材質や形により使う目的も違いまた、口当たりやつかみやすさなどが全然違います。
それぞれ好みの箸を見つけて使うのもいいですね。
3 箸のマナー
嫌い箸という言葉をご存知ですか?
忌み箸とも呼ばれ全部で42種類ある箸のマナー違反です。
種類は多いですが気をつければ防げるものばかりですので覚えておきましょう。
- ねぶり箸・・・箸先を舐める事
- 上げ箸・・・口より上に箸を上げる事
- 振り箸・・・箸先を振る動作をする事
- 左箸・・・左手で箸を使う事
- 返し箸・・・箸を返して手で持つ場所で食べ物をつかむ事
- 持ち箸・・・箸を持ちながら同じ手で器を持つ事
- もぎ箸・・・箸先についた食材を口でもぎ取る事
- はね箸・・・嫌いなものを箸で避ける事
- 込み箸・・・箸で口に食べ物を無理に詰め込む事
- せせり箸・・・箸で食べ物をなんども突く事
- 箸渡し・・・箸から箸でものを渡す事
- そら箸・・・箸で掴んだものを元に戻す事
- 二人箸・・・器の料理を二人同時に取る事
- 握り箸・・・箸を握りしめた持ち方
- 刺し箸・・・箸で料理を刺す事
- 指し箸・・・箸先を人に向ける事
- 立て箸・・・ご飯に箸を立てる事
- 楊枝箸・・・箸を楊枝の代わりにする事
- 受け箸・・・箸を持ったままお代わりをする事
- 振り上げ箸・・・箸を手の甲より上に上げる事
- 横箸・・・箸を日本横並びにしてスプーンのように使う事
- ちぎり箸・・・箸を一本ずつ持ちナイフとフォークのように食材をちぎる事
- 咥え箸・・・箸を口に咥える事
- 拝み箸・・・両手で箸を持ち拝むようにする事
- 洗い箸・・・箸先を汁物などで洗う事
- 直箸・・・大皿料理を取り箸を使わず自分の箸で取る事
- 透かし箸・・・骨つきの魚を中骨越しに反対側の身を食べる事
- 擦り箸・・・箸を擦り合わせる事
- 落とし箸・・・食事中に箸を落とす事
- 竹木箸・・・不揃いの箸を使う事
- 迷い箸・・・料理の上で箸を迷わせる事
- 涙箸・・・箸から料理の汁を垂らす事
- 移り箸・・・料理を取りかけて違う料理を取る事
- 噛み箸・・・箸先を噛む事
- 重ね箸・・・同じ料理ばかりを食べ続ける事
- 探り箸・・・器の中の料理から好きなものだけを探る事
- 渡し箸・・・食事の途中で器の上に箸を渡して置く事
- 叩き箸・・・箸で器などを叩く事
- 寄せ箸・・・器を箸で寄せる事
- 違い箸・・・違う種類の箸を組み合わせて使う事
- かき箸・・・箸でかゆいところをかく事
- かきこみ箸・・・器に口をつけてかきこんで食べる事
大皿料理を取り分ける時などに箸を逆にして取り分けるシーンなどはよく見かけますね。
気を使ってやったつもりがマナー違反になることもあるのですね。
衛生的にもよくないので取り分ける時は別に取り箸を使うか、相手に断りを入れて直箸で取り分ける方がいいですね。
よく器の上に箸を置く場面を見かけますがこれも渡し箸となりますね。
食事の合間に箸を置く場合は箸置きに戻すのが基本です。
箸置きが無い場合はお盆の縁や箸袋などを使うと見た目にも綺麗です。
まとめ
いかがでしたか?
身近な箸ですが箸について考えることはなかなか無いため知らないことも多かったのでは無いかと思います。
箸も様々な素材のものがありそれぞれ個性や特徴もあります。
箸について知ることで箸に興味を持ち愛着も湧いてくると思います。
これを機会にみなさんの好みの一本の箸を見つけるのもいいかもしれませんね!
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